北京五輪の残像

投稿者: | 2008-08-27

始まる前は開催国・中国がクローズアップされ、無事に終了するかどうか危ぶまれた(期待された?)北京五輪。終わってみれば、それなりに盛り上がった五輪となりました。

このエントリでは、個人的に印象に残ったことどもを記録。

北島康介の2大会連続2冠達成
100mに続き200mでも世界新記録での優勝が期待されましたが、さすがにそれはなりませんでした。とはいえ、もの凄いプレッシャーがあったでしょうに、五輪で力を出し切った北島はお見事。インタビューで嗚咽したのも印象的でした。

ウサイン・ボルトの驚異的な世界新記録
彼には「異次元の走り」という形容が付きますが、それが全く誇張ではない。まだまだ記録を伸ばしそうなだけに、楽しみな選手が出てきたものではあります。それにしても、あの走りを見ると、短距離では努力や練習だけではどうしようもないものがあると実感させられます。特に日本人などアジア人は、本気でやるのがバカらしくならないでしょうか。

「なでしこ」大健闘
正直、このネーミングは不似合いと思います。ですが試合での頑張りは大したものでした。男子があまりにも不甲斐なかったので、なおさら健闘ぶりが際立ちましたね。

ソフトボール、悲願の金メダル獲得
今大会は、何と言っても上野に尽きます。2日で3試合に完投、トータル413球の熱投は、我が国の五輪史に残る「神業」でした。テレビ解説の宇津木妙子元監督の号泣とあわせ、本当に素晴らしいシーンを見せていただきました。

レスリング・吉田沙保里の涙
無敵のチャンピオンが五輪でも金メダル。いわば当然の勝利なのですが、今年に入ってたった1度の敗戦があったことで、この優勝はとてつもなく困難なものになりました。自信を回復したであろう吉田が、更に次のロンドン大会まで無敵ぶりを続けられるか、注目です。

柔道はまずまず
「柔道か、JUDOか」で揺れた日本柔道界ですが、石井がやってくれたこともあって、トータルではまずまずの成績でした。初戦敗退の選手が多かったのはいただけないですが。多くの階級で「世代交代」が求められています。それがうまく行くかどうかで、ロンドンでの明暗が分かれそうです。

女子マラソンは期待はずれ
野口の出場辞退に続き、期待された土佐が途中棄権。期待が大きかっただけに、白けた結果となってしまいました。

情けなかった「星野ジャパン」
終わってみれば、韓国、キューバ、アメリカには1勝もできませんでした。前回のアテネ大会もそうでしたが、「金メダル当然」「金しかいらない」というのは烏滸がましいにもほどがありますね。ケガ人が多かった、首脳陣がなれ合いになっていた、そして何より、勝利への執念が他チームより足りなかったことが、敗因として挙げられます。真摯に反省・分析して、次回のWBCにつなげて欲しいものです。

東原亜希の異常な人気
タレントの東原亜希が応援に行った選手は負ける、という「デスマン伝説」が、ネットでまことしやかに語られていました。とりたてて可愛いわけでもない東原にとっては、これも「キャラ」と受け入れてしまえばいいんじゃないでしょうか。

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