個人がコトを起こす

投稿者: | 2011-06-12

インターネットが社会に浸透したことにより、また各種ハード、ソフト、サービスの価格が劇的に下がったことにより、個人が気軽に起業できるようになった、という話がよくあります。

「極から個の時代」とビジネスチャンス VCの視点【小野裕史】 : TechWave

この「極から個への移行」が進んでいけば、社会は大きく変わるのではないかと思っています。近い将来にも株式会社という組織さえなくなるのではないでしょうか。会社という枠組みにとらわれているほうが、力が出せないような世の中になりつつあるのではないかと思います。

また「ソーシャル」というと個人間のつながりに焦点が当てられることが多いと思いますが、わたしはそうした「つながり」よりも、個人がその「つながり」の中で力を出せる環境になってきたという側面こそが重要なのではないかと認識しています。

個人がITで「武装」して、自分の専門分野を明確にし、他人とのつながりのなかでビジネスを生み出していく。そうしたビジョンが見えます。

誰もが会社を興す時代、というよりは、誰もがネット上に一つあるいは複数のドメイン(”**.co.jp"とか”**.net”とか)を持ち、活動する時代、という風に考えた方が良いかもしれません。カジュアル起業の時代とでも言いましょうか。そして「会社」といったガチガチの枠組みではなく、テーマに応じて臨機応変にネットワークを築き、社会や顧客に対して最高に価値のあるアウトプットを生み出していく、という風になるのでしょう。

そうした時代の個人はまず、明確な専門分野と業務上の知識・スキルを備えていることは当然でしょう。その上に、周囲が応援したくなったり、何だか魅力があるといった「ソーシャル人徳」のようなものも、不可欠となってくるのではないでしょうか。そんなものが不要なくらい圧倒的な能力の持ち主は別でしょうけど。

実際こんな風になるのか、また仮になったとしても数年後とかにそうなるのかどうかは、定かではありません。でもよく言われるように、「サラリーマン」という存在がもはや絶滅寸前であることだけは、確かでしょうね。

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