表題に関わるニュースを立て続けに見聞きしたので、少し考えてみます。
まずは、こちら。
千葉市長、ツイッター「やり過ぎ」…市議が苦言 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
市長のツイッターは「やり過ぎ」――。
24日の千葉市議会一般質問で、熊谷俊人市長が震災直後にネット上の簡易投稿サイト「ツイッター」への投稿を連発したことに、議員が「組織のトップがやることではない」と苦言を呈した。市長は「より多くの手段で情報を伝える必要性があり、大変効果的だった」と反論、意義を強調した。
お次は、こちら。
「福岡から屋台が消えていいのか」 市長がツイッターで議論呼びかけ (1/2) : J-CASTニュース
全国一の規模を誇りながら、路上での営業許可を「原則一代限り」だと定めた規制が原因で減少が続いている福岡市の屋台について、存続に向けた対応策を検討することになった。高島宗一郎市長が市議会で明らかにしたもので、ツイッターでも「みなさんはどう考えますか?」と、議論を呼びかけている。
基本的には、政治家が行政がTwitterを通じて情報や意見を発信するのは、良いことだと思います。また、Twitter始めネットを活用することで、有権者の「声」を拾うこともできるでしょう。「使うな!」ということはあり得ないと思います。あまりに時代錯誤というものでしょう。
でも、Twitterを使う人はまだごく一部です。使わない人たちから「不公平だ」と思われるようなことは、避けるべきでしょうね。上記の千葉市長のケースは、詳細がわかりませんが、仮にTwitterにかまけたために他の手段での情報発信が不十分になったり、災害への対応に支障が出たのだとしたら、大いに反省すべきと思います。
ただし記事によれば「投稿を連発」というのは4日間で123件だとか。Twitterをやっている者からすれば、これはべらぼうに多い、というわけではないんですけどね。そこがブログとはかなり感覚の違うところでして。
さて、私なりに指摘しておきたいのは、Twitterやブログが、政治家の扇動の道具になる恐れがある、ということです。ヒトラーが演説で大衆を魅了したように、ネットを駆使して熱狂を巻き起こす政治家が現れる可能性はあると思うんです。オバマ氏が民主党の予備選等を勝ち抜き、最後に大統領選で勝利する過程では、そうした「熱」があったと聞きます。今の日本でも、大阪府の橋下知事はTwitterでいわば吠えまくっています。あれも大衆扇動の一種だと、私には見えます。
政治・行政とTwitter。さらにはもっと広く、政治・行政とネット。後者を上手く活用すれば、政治や行政の質を高めるのに役立つと思います。それだけに、悪用したり、言論空間を破壊するような行為は慎みたいものです。政治・行政のプロの人たちも、我々市民・有権者も。