先日、Twitterでフォローしている看護師さんが、ハードワークにため息をついておられました。
17時間拘束の夜勤でまともに休憩が取れず、その割に「手当」は寂しい額なんだそうです。
こうした状況は、看護師だけでなく、多くの医療・介護専門職に共通した悩みであり、不満でしょう。高齢化で「ニーズ」は増大する一方なのに、担い手はそれほど増えていない。職場によっては、燃え尽きて辞めてしまう人が出ることで、残った人にさらなる負担がかかる、という悪循環・・・。
医療・介護専門職の担い手不足は、今後ますます大きな問題となってくるでしょう。というより、早めに手を打っておかないと、破局的な事態が訪れる恐れがあります。上記のような「人手不足→労働環境悪化→離職者増大」の悪循環が全国的に進む。そして、医療や介護サービスの値段が上がり、金がないと利用できない、という状況になりかねません。
私から見ると、財政赤字の問題とよく似た構造に映ります。ほうっておくと取り返しの付かないことになりかねないのに、危機感が世の中に浸透しない。
短いブログの中で解決策を提示することはできませんが、
- 職域での「権限移譲」を進める
- 離職率を下げる
- 「予防」により、医療や介護へのニーズを抑える
- この分野をもっと「市場化」する
といったことが必要なのではないでしょうか。そして何より、働く人たちが誇りややりがいを持ち、長く続けられる仕事にすることこそが。まずは、医療や介護に携わる人たちだけでなく、世の中全体で問題意識を共有するところから始めませんか。