本代問題

投稿者: | 2011-07-09

幼い頃、私の母は「本買うから、お金ちょうだい」と言うと、割と鷹揚にお小遣いをくれました。

父が本の読み聞かせをしてくれたこととあわせ、私が読書好きに成長する上で、とても大きな支えになりました。これには感謝してもしきれません。

さて大人になると、学者のように「本を読むのも仕事のうち」というのでない人間にとっては、本についての「空間」「時間」「お金」の問題に頭を悩ますことになります。つまり、読み終わった本の置き場に困る、本をゆっくり読める時間が少ない、そして本だけにそうそうお金を掛けられない。

最後の点について、私にはちょっとした夢想があります。それは、月々の本代の全てとは言わないにしてもせめて半分を、アフィリエイトと献本でまかなえないか、というものです。ブログやSNS等で本を紹介してアフィリエイト収入を得る、著者や出版社から(ネットで紹介してほしいという下心のもと)献本いただく。この二つによって、本代の半分を相殺できたら、と思うのです。

本代を浮かす、あるいは節約するには、他の方法もあります。図書館で借りる。友人に借りる。新古書店(早い話が、ブックオフ)で買う。これらも適宜活用すれば、「読んだ本の定価のうち、正味半分くらいしかお金払っていない」というのは、実現困難ではなさそうです。というより、本はほとんど図書館、またはブックオフで調達する、という人は案外多いのではないでしょうか。

ただそれでは著者にお金が還元されないので、出版文化という点では寄生的手法と言わざるをえません。やはり私としては、「アフィリエイトと献本で半分まかなう」を目標にしたいのです。

この点に関して、今後書籍が電子化されていくことがプラスに働くのかどうかは、まだ何とも言えません。でも、電子書籍化でそもそも書籍の価格は下がるでしょうし、SNSを使ったプロモーションとも相性が良さそうです。電子書籍の時代、「献本」は今より一般化するのではないでしょうか。

本代問題」への1件のフィードバック

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