支援を継続することの難しさ

投稿者: | 2011-07-26

東日本大震災は、我が国の寄付文化を変える、あるいは寄付文化を醸成する大きなきっかけとなるような気がします。

ただ同時に、人々の関心や同情が震災に集中すると、こんなことも。

asahi.com:思わぬ震災余波 ホームレス支援NPO困窮-マイタウン北海道

ホームレスを支援する札幌市のNPO法人自立支援事業所ベトサダ(真鍋千賀子代表)が資金難に陥っている。元々ぎりぎりの資金で運営していたが、支援施設が火災で焼け、さらに東日本大震災で被災地への支援が優先されて助成金や寄付を受けにくくなったためだ。スタッフは「被災者を思えば泣き言はいえないが、目の前で助けを求めている路上生活者を放ってはおけない」と頭を抱える。

寄付の総量も増えてはいるようですが、他方でこれまで出していたところを削って震災対応に回す、ということもあるでしょう。「とばっちり」と言うと悪いですが、こうしたNPOなども震災の影響を間接的に受けているわけです。

今は震災が熱い関心事ですが、これも何年か経てば、同様に見捨てられる可能性はあります。あるいは、また新たな大災害が起これば。というか、恐らくきっとそうなるでしょう。ここに支援を続けることの難しさがあります。基本的に支援のニーズは支援のリソースを大幅に上回っているからです。

少額でもできるだけ息長く続ける、といった安定的な仕組みを作ることが大事でしょうね。そしてそれ以上に、支援の効率を最高度に高めること、さらには支援の必要性が時とともに減ってくような形の支援が求められます。

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