かねてから、ベーシックインカムには反対の立場です。
ただ最近、ベーシックインカムに惹かれる人が増えているような気がします。特に私より若い世代において・・・。
今すぐ実現するとは思いませんが、先手を打つ意味で「ベーシックインカムはいかに問題含みか」をお示ししましょう。
- 財源は、どうするの?
- 労働供給が減って、経済が縮小均衡に陥るのでは?
- 一月につきいくら支給するの?その金額の根拠は?
- 他国と比べて、活力を失わない?
- 怠惰な人を甘やかせるだけじゃないの?
- 障害者や高齢者など、さらに保障が必要な人はどうするの?
特に二番目に挙げた労働供給の問題は、深刻です。致命的と言ってもいい。他国や他の時代ならいざ知らず、高齢化と人口減少の進む日本でこの制度の導入を図るのは、自殺行為じゃないでしょうか。
個人的には、ベーシックインカム導入に向けた活動をするくらいなら、ボランティアなりプロボノなりでもやってろ、と思いますね。あるいは、もっと実現可能で、しかも日本のためになる戦略的課題に取り組んだらいかがでしょうか。
たとえば、
- 年金制度を持続可能なものに改革する
- 福祉政策に「バウチャー」を大々的に導入する
- 若者が起業しやすくする仕組みを構築する
といった風に。
ピンバック: 「ベーシックインカム待望論」に思うこと | 志の輪、広げよう。