「墓参りは何のため?」

投稿者: | 2011-08-15

お盆なので、墓参りの話題を。

「墓参りって何のためにするの?」ネット住民が激論 (web R25) – Yahoo!ニュース

今週末はお盆休み。「お盆のお墓参り」が先祖を思う気持ちから毎年恒例になっている人も多いだろう。 そんななか、先日2ちゃんねるに「『墓参り』って誰が得するイベントなんだよ」というスレッドが登場し、「そもそも墓参りは何のために行うのだろうか?」について2ちゃん住民が熱い激論を戦わせている。

「墓参りしたい」とか「墓参りには意味がある」と考える人と、そうでない人では意識に溝があるようです。相手方に考えを押しつけるのは、それこそ「誰得」ということになりそうです。ただここにも意見として出ているように、身内を亡くしたり自分の死を意識する年齢になったりすれば、多くの人は意固地に「墓参りなんて・・・」と思わなくなるのではないでしょうか。

理想を言えば、子供の頃から親や祖父母を通じて、仏壇に手を合わせたり、折々に墓参りする習慣が受け継がれると良いですね。ただ現代では、価値観の多様化という流れがあるので、なかなか難しい。当人が自然と「墓参りしたい」とか「墓参りには意味がある」と考えるようになるのを待つしかないんじゃないでしょうか。親や祖父母は、さりげなく手本を見せるという程度の方が、今の時代にはかえって効果的かと。

さて長い目で見ると、少子化や非婚化の進む我が国では、「イエ墓」というもの自体が存続可能性を危ぶまれる存在となりつつあります。自分より3代も4代も先もなお墓を守ってくれる子孫がいる、と確信を持てる人はあまりいないのではないでしょうか。散骨などお墓を作らない形、あるいは集合的形式に移行せざるを得ません。

そんな時代に「墓参り」はどうなるのでしょうか。またその時代の人は「墓参りは何のため?」という問いにどう答えるのでしょうか。さすがに今の時点では、見通せませんね。

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