参議院をどう改革するか

投稿者: | 2011-08-30

首相が代わっても、衆参の「ねじれ」が厄介な問題であることに変わりはありません。

そしてこれは、現状の体制である限り、常に政権運営につきまとう障害となることでしょう。多くの人が指摘するように、参議院の改革、場合によっては廃止が、不可避と考えます。

以下は、私なりの改革案です。

1.選挙制度を変える
これは、すぐにでもやるべきです。衆議院とほぼ同じ選び方では、第二院の存在価値があまりありません。衆議院が単純小選挙区制に近づいていますから、参議院は完全比例代表制がいいんじゃないでしょうか。

2.議員定数の削減
現在242名ですが、議員同士が知り合いになるにはこれでは多すぎます。150名ほどまで減らしたらいいでしょう。

3.法案への拒否権のハードルを上げる
これは憲法改正が必要になりますので、それこそハードルが高いです。でもこれをやらないと、他の項目が活きてきません。その意味で、死活的に重要なテーマと考えます。具体的には、3分の2以上の反対があって初めて衆議院を通過した法案を否決できる、という風にしたらどうでしょうか。

4.「決算の府」に
よく言われるように、衆議院が予算を決める場であるなら、参議院は決算を審議・承認する場、というすみ分けにするのは、ありだと思います。

5.「国家戦略の府」に
参議院議員は6年間の任期となっています。さらに1.のように選挙制度を改めれば、有力議員が連続当選することは今よりもっと容易になります。それを利点として、国家戦略などを議論、提案する場にしたらどうでしょうか。内閣は、それを尊重する義務を負う、ということにして。

上記のように参議院の役割・あり方を変えることで、現状の政治の行き詰まりをかなり打破できると同時に、参議院そのものも、独自のはたらきをすることができるようになるはずです。参議院議員のみなさんには、ぜひこうした方向での改革を推し進めてもらいたいものです。もとより再来年の選挙には間に合わないでしょうから、5年後の選挙を視野に議論して、成案をまとめてもらえば十分ですが。

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