数日前、Googleが新聞社と提携して過去の新聞記事を検索できるようにする取り組みを始めた、というニュースがありました。
グーグル、「Google News Archive」に新機能–過去の新聞記事を検索閲覧可能に(CNET Japan)
新聞や書籍など、過去の活字情報がすべてデジタル化されるのは、文字通り時間の問題と思いますので、これ自体には特別な驚きはありません。そして、企業のミッションからしてGoogleが真っ先に取り組むであろうことも、予想の範囲内です。
懸念されるのは、検索の対象がそれだけ広範囲にわたると、多くの人は文字通り情報の海に溺れてしまうのではないか、せっかくの情報も宝の持ち腐れになるのではないか、ということです。
その対応策として、次のようなことが考えられます。
・「まとめサイト」のように、膨大な情報の見取り図を与えてくれるもの
・「評判」によってコンテンツの価値を判断するシステム
・コンテンツ相互の関係を表すメタ情報
・検索する側の問題意識によって、検索結果を調整(端的に言えば絞り込み)してくれる技術
人が、過去に起こったことや過去の人の思考に容易にアクセスできるようになる。それによってみんなが賢くなるかどうかは、保証の限りではありません。ただ、これまでに比べたら、真贋を見分けることのできる目利きが増える、ということだけは確実に言えると思います。ニセモノ、まがいものはあっという間に淘汰されるでしょう。