一年半以上前、まだスマートフォンが普及し始めの頃に、「デジタル手元供養」という記事を書きました。
あれからスマートフォンが爆発的に普及し、また私自身も使ってみるようになりました。改めて考えてみたいと思います。
アプリをプラットフォームに
一つには、単一のアプリでユーザーのニーズを満たすというのではなく、「プラットフォーム化」させるということ。ブラウザにアドオンやエクステンションを組み込んで機能拡張するように、デザインや用途をアドオンによって拡張する、というのはどうでしょうか。
ソフトウェアであればそうしたことは容易ですし、故人との関係や亡くなってからの期間等によって、追悼の「カタチ」も変わって当然でしょう。素のアプリは無料同然で使えるようにして、アドオンを低額で有料販売すれば、いろいろ面白い展開ができるのではないでしょうか(どこかのソーシャルゲームみたいですが・・・)。で、販売元とアドオンの開発者で、収益を分配する、と。
クラウド対応
もう一つは、やはりクラウドです。スマートフォンはネットに接続できる端末であるのはもちろん、携帯できるクラウド・デバイスでもあります。端末そのものにデータやサービスを入れるのではなく、ネット経由で「あちら側」のサーバーを利用する。デジタル手元供養においても、この方法はきっと取り入れられることでしょう。具体的にどんなことが実現するかは、私の想像を超えていますが。
ともあれ、携帯するインターネット端末であるスマートフォンは、必ずや手元供養のアイテムとしても使われるようになることでしょう。遺骨を使わずデジタル、バーチャルなところが、現行の手元供養に比べれば弱いと言えば弱いですが、その分、発想の自由度は比較になりません。あるいは、遺骨を収納できるスマホケースなんてのも、できるかもしれません・・・。