資格商法、セミナー商法への疑問

投稿者: | 2011-10-26

「疑問」などと生やさしい言葉を使っていますが、実際には怒り、憎しみに近いような敵意を持っています。

ある会社が、独自に認定資格を作り、3日間のセミナー+審査で10万円ほど取ろうとしているのを知りました。今回は特別価格だそうで、次回以降の通常料金は20万円近いものになるのだそうです。

モノやサービスの金額が高いか、安いかは、一概に言えるものではありません。無価値、有害なものなら100円でも高い(下手すると、無料でも・・・)ですし、一生モノの価値かあるなら、数百万でも「高すぎる」ということはないでしょう。本件に関しては、後者である可能性はきわめて低いと思います。それなりの料金を取ることに意味があるとしたら、受講者が「元を取ろう」として真剣になる、ということくらいでしょうか。

そもそも「満足保証」のようなシステムがないのが、おかしいと思います。確立された分野ならともかく、今回のはそうではありません。受けた側が「これは、この金額、そして費やした時間の無駄だった」と感じた場合、解約・返金を要求できるようになっていないとダメでしょう。理想を言えば、事後的に支払額を決める方式が一番ですが。

そしてもう一つ。「教える側」「教わる側」が固定しているというのが、決定的に時代錯誤と考えます。仮に一方的に「知」を伝達するだけなら、本でも読ませれば済む話です。一箇所に集めて「場」を設けるからには、受講者もいわば共同制作者のはず。その点への意識が、全くと言っていいほど欠如していると言わざるをえません。

一時期「情報起業家」なるものがもてはやされたことがありました。でも情報は、ある人から別の人に伝達しただけで価値が生じる、というようなものではないんですよね。「じゃあ、どうすればいいか」という回答を今の私が持ち合わせているわけではありません。ただ上記のようなビジネスモデルは早晩成り立たない社会になるでしょうし、またそうあるべきだと考えます。

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