TPPについて(二度目)

投稿者: | 2011-10-27

TPPが政局の一つの焦点になっています。

与党にも野党にも(とりわけ、民主党と自民党)、賛成派・反対派が入り乱れている状況です。対応いかんによっては、野田政権にダメージとなりかねません。旗幟を鮮明にしているのは、賛成派のみんなの党、反対派の社民党、共産党、国民新党くらいでしょうか。

TPPについては、「バス」にたとえてこの1月に記事を書きました。

TPPという「バス」

この考えは、今も変わりません。

昨日、TPPについて論じた文章を2つ読みました。ともにおすすめです(特に反対派の方に)。

TPP問題に思うこと : アゴラ – ライブドアブログ
自由貿易とFTAについて考える:日経ビジネスオンライン

TPPに参加したからといって、日本経済が劇的に成長軌道に乗る、などということはないでしょう。ただ参加しなければ、世界の貿易・通商の自由化の流れに距離を置く、ということになります。「TPPに参加しない代わりに、二国間のFTAやEPAを今まで以上にしゃかりきに推進する」というのならともかく、そうでなければ、バスに乗る乗らないというよりただの置いてきぼりを食らうだけでしょう。

TPPに対して強硬に(私に言わせれば盲目的に)反対する人は、幕末の攘夷のような感覚をお持ちなのではないでしょうか。他国との交易や、人の出入りを極力排して、日本人による日本人の為の列島で、ぬくぬく暮らしていきたい、というような。それは経済面でも社会面でも好ましくないですし、そもそも無理でしょう。仮にその道を選んだら、日本は貧しく活力のない国になり、人材がどんどん流出していくと思います。

TPPをめぐる角逐は、国家の進路を決める「戦い」と言っていいでしょう。幸いなことに、幕末の時のように命を懸ける必要はありませんが。開国派の自分としては、何としてもこの戦いに勝ちたいものです。攘夷派の人に負けず劣らず、日本の将来を按じているつもりですから。

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