落語家の立川談志氏が、21日に喉頭がんで亡くなりました(享年75)。
ちなみに「談志が死んだ」は回文としてよく知られていますね、「宇津井健氏は神経痛」なみに。この度は、「立川談志が死んだわかてた」というのも、見ました。ちょっと無理がありますけど。
自分は落語には疎いので、談志の芸の凄さについて語ることはできません。ただこの度多くの訃報記事を目にする中で、優秀な弟子を多く育てたことを「功績」として挙げていたものがいくつもあり、それは素人の自分にも得心できるものでした。
ということで私が注目しているのは、彼がどんな見送られ方をするか、ということです。お別れ会は来月、つまり年内に行われるそうです。これに向けて、ワイドショーを始めとするメディアで談志とのお別れについていろいろ目にすることができるでしょうし、いろいろ考えさせてくれるでしょう。
死の直後には、「立川雲黒斎家元勝手居士(たてかわうんこくさいいえもとかってこじ)」なる戒名を自分で勝手に付けていたことが話題になりました。それ以外にも、私としては多くの点に興味を惹かれています。
- 弟子たちへの最後の言葉は、放送禁止の4文字
- 死の直前は、弟子にも会っていなかった
- 葬儀は身内のみで行い、後日「お別れ会」を開催
- 遺骨は散骨されるという話も
一般の人がこうしたことをそのまま「手本」にするとは思いません。ただテレビなどで見聞きする中で、自分が送る側・送られる側になったらということを考える一つのきっかけになるでしょうね。その「教育的効果」は侮れないものがありますし、私はそのことを基本的に良いことだと思っています。
ワイドショーで葬儀参加 | 志の輪、広げよう。(2009-11-03)
それにしても、今年は「大物」が次々亡くなる年という感が強いですね。談志の訃報に続き、プロ野球の元監督である西本幸雄氏の訃報も飛び込んできましたし。変な話、大物の死だけを話題にするブログというのも成り立ちそうです。