医療は進歩する

先日、終末期医療を扱ったアメリカのドキュメンタリーを、NHKオンデマンドで観ました。

BS世界のドキュメンタリー|いつ治療をやめるのか ~アメリカの終末医療~

アメリカでは集中治療室で命をつないでいる患者が、命を終わらせるという選択を迫られるケースが増えている。医学の進歩で、症状が重くとも様々な手段を使って患者を生かし続ける事が可能となった。しかし、生活のクォリティーを満たすだけの回復が望めない場合、問われるのは“いつ延命装置を取り外すか”という決断だ。こうした場合、患者本人の意思を確かめられないことも多く、選択を委ねられた家族は大変な負担を強いられることになる。

死にゆく人々やそれに向き合う家族、医療スタッフの心が生々しく描かれていて、かなり見応えのある番組でした。

中で複数の医師が言っていたのが(上記引用にもありますが)、医療の進歩によって、少し前までなら助からなかった命が救えるようになっており、そしてそれがジレンマになっている、ということでした。「救える命」ということになれば、延命をあっさり諦めることは命をむざむざ捨てるような感じになってしまうからです。そこに本人は迷い、あるいは期待をつなぎ、家族は「あれで良かったのか」と後悔することになる。

医療の進歩が悪いことであるはずはありません。ただその進歩は、福音とともに患者やその家族に、新たな悩み、さらなる悩みをももたらしているのも、また事実かと思います。

まず我々一般人にできること、すべきことは、医療の状況をある程度学んでおくことでしょうね。専門家でない以上、「最新」というのは無理な相談ですが、せめて数年単位では知識や認識をアップデートしておかないと。

そして医療についての意思表示や考えは、外的状況や自身の心境の変化によって変わるものなんだ、というくらいの構えを持っておいた方が良いでしょうね。他のことでは「意思堅固」というのはほめられるべきことでしょうが、ことこの分野に関しては、頑なであることはマイナスですし、結果として自分にウソをつくことにもなりかねません。

私としては、医療者には易しく医療について教えてもらうとともに、その人自身の医療観・生命観を明かしていただきたいと思います。番組に登場した医師にも、とことんまで延命や治療をやりぬく、患者の死は敗北だ、といった考えの医師もいれば、延命治療に割り切れなさを感じながら働いている医師もいました。私などは、前者の医師に診てもらうのは恐怖感すら覚えますからねぇ。

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