【映画】スーパーの女

投稿者: | 2008-09-19

「組織活性化モノ」というくくりができると思います。徹底してお客様の立場に立つ一人の「スーパー従業員」によって、職場の問題点があぶり出され、改善のアイデアが次々出てくる。従業員の側もお客の側も、女性がとても生き生きしている映画です。

途中、チラシのミスで客が殺到するシーンや、店内と車での2度の「チェイス」のシーンはややクドい気がしましたが、それを差し引いても、エンターテインメントとしても教材としても、よくできた映画だと思います。

特に、花子(宮本信子)と五郎(津川雅彦)が小学校の学芸会でやった踊りで喜びを表現するシーン、パートのオバさんたちが自店で買い物するようになるシーン、従業員達がライバル店の引き抜き話を蹴り、この店で働き続けることを選ぶシーンが良かった。

パートの人たちだって、主婦として母親としていろんな思いを持ちながら仕事をしている。それを売り場・サービスの改善や向上にいかにして結びつけていくか。まだほとんどの企業が達成できていないテーマだと思います。だから、10年以上前のこの作品が「古い」ということはありません。

昨今、食をめぐる不正が立て続けに明らかになっている中では、タイムリーな映画でもありますね。

監督:伊丹十三
出演者:宮本信子、 津川雅彦、 松本明子、 高橋長英、 三宅裕司
収録時間:127分
レンタル開始日:2005-02-25


Story
伊丹十三監督がスーパーの舞台裏を題材に手掛けた奇想天外なコメディドラマ。スーパー“正直屋”を営む五郎は、近所に破格値が売りのスーパーがオープンし頭を抱える。そこで、彼はスーパーに対する鋭い視点を持つ幼なじみ・花子をレジ係として雇う。 (詳細はこちら

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