金正日が死んだ

投稿者: | 2011-12-20

北朝鮮の総書記・金正日が17日に死んでいたことが、昨日明らかになりました。

かねてから健康不安説がささやかれていたので、意外な感じや驚きはありませんね。「やっとくたばったか」くらいの印象です。ただ本音を言えば、法や民衆の手によって「死刑」にされ、無様な死に方をしてほしかったものです。ムッソリーニ、チャウシェスク、カダフィなどのように。

あの風貌・体型ですから、彼には「バカ息子」のイメージがついて回りました。ただ専門家がいつも言っていたように、政治家・戦略家としての金正日は、無能ではなかったと思います。体制の維持や、自らの権力の保持という点だけから見れば、目的をかなり達成していたと言っていいでしょう。

でも、北朝鮮という国にとっては、彼の支配した時代というのは悪夢以外の何物でもないと思います。今は「洗脳」が効いていて、訃報を知って号泣したりなんかしたりしていますが、後世の北朝鮮の歴史書では適切な評価がなされることでしょう。そして我が国など周辺諸国の人間にとっても、彼と北朝鮮ははた迷惑な存在であり続けました。拉致の件も含め、彼のことをどれだけ恨んだり憎んだりしても「過ぎる」ということはないと思います。

今後の大きな関心事は、北朝鮮がどうなって行くか、ですね。短期的(数年のスパン)には、半島の情勢は不安定化しそうな気がします。何せ後継者には、とても国を引っ張っていけるだけの経験も素養もなさそうですから。ただ中長期的には、北朝鮮も開放的な政治・経済に向かわざるをえないのは間違いありません。願わくは、その移行ができるだけスムーズに進んでほしいものですし、できれば生きている間に南北朝鮮の再統一をこの目で見てみたいものです。

それにしても、今年は人類の敵と言ってもいいような人物が次々亡くなりましたね。ビン・ラディン、カダフィ、そして金正日。まだ10日以上残っていますので、もう一つ、二つ、驚くようなニュースが飛び込んでくるかもしれません。中国の江沢民あたりが亡くなっても、全然不思議ではありませんが。

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