前回は「オンラインエンディングノートとは」という感じの内容でしたので、今回は、オンラインエンディングノートの具体的なありようについて。
この前アイデアを3つほど箇条書きしておいてので、それぞれについて詳しく述べます。
家族SNSの有力コンテンツとなると思われる
これからの時代、人は1つの汎用SNSを使うのではなく、複数の目的別SNSを使い分ける形になると予想します。一つの選択肢として、家族SNSというものもかなり普及するでしょう。普段の会話では知ることのできない情報や意思を、エンディングノートとしてまとめておくのはとても有意義です。それがきっかけでコミュニケーションが活性化することもあるでしょうし。
エンディングノートを広く公開・共有して、内容やノウハウをみんなで活用する
もちろん財産や病気に関わる個人情報は伏せるとしても、自分史や遺訓、家族へのメッセージなどは、おおむね公開しても支障はないはず。みんなが内容やノウハウを公開することで、エンディングノートの言説空間がより豊かに、よりハイレベルになる。オンライン化することの最大の意義がここにあります。
エンディングノートに加えてブログやWeb上での発言を集約して、追悼ホームページを作る
もし故人を追悼するホームページ、記念ホームページのようなものが一般化するとしたら、エンディングノートに書かれたことも有力な素材の一つとなるはずです。その人の人生の記録や信念が集約されて表現されているものですから。故人の「肉声」に触れることは、遺族にとって、喪失の悲しみを癒すことにも、故人を追想するのにも役立つはずです。