大相撲初場所は、大関・把瑠都が14勝1敗で初優勝しました。
横綱・白鵬が13日目に3敗目を喫し、この時点で早々と優勝は決まってしまいました。ですが「全勝優勝なるか」という興味もあって、千秋楽まで盛り上がったと言えるでしょう。結果的には、直接対決では白鵬が把瑠都を圧倒しましたが。
来場所は把瑠都にとって「綱取り」の場所、ということになります。ただ優勝かそれにかなり近い準優勝でないと横綱昇進の話は出ないでしょうから、正直その可能性は、さほど高くないと思います。10日目くらいまで全勝もしくは1敗で行っていれば、やっと「もしかすると・・・」という感じになってくる、という程度じゃないでしょうか。
とはいえ把瑠都は、相撲の取り口といい、土俵の外で見せる無邪気な表情といい、とても魅力的なお相撲さんです。いずれは横綱になってほしいですが、仮になれなくても魁皇のいない相撲界を牽引する「人気力士」になり得るのではないでしょうか。今のところは、日本人力士ということで稀勢の里への期待がとても強いようですけど･･･（自分はあのふてくされた顔が苦手で、どうも稀勢の里は応援する気になれません）。
初場所の土俵、毎日丹念に観ていたわけではないのですが、やはり日本人大関が立て続けに二人誕生したことで、把瑠都も含め先輩大関が発奮したのは間違いないでしょう。琴欧洲も、そして場所前の稽古不十分と言われた日馬富士も、立派な成績、内容だったと思います。
白鵬を頂点に、5人の大関、そして関脇で安定した成績を残している鶴竜。この7人が10日目前後までほとんど星を落とさずにやってくれれば、終盤の土俵はかなり盛り上がるでしょうね。春場所（去年は行われなかったので、大阪での場所は2年ぶりになりますね）が楽しみです。