先日、国立社会保障・人口問題研究所から新たな「全国将来推計人口」が公表されました。
それによると、
- 2060年の推計人口は8,674万人
- 2060年の高齢者割合は39.9%
- 合計特殊出生率は、1.35と仮定
だそうです。
人口減少も高齢化も、確実に進みます。問題は、どれくらいのペースでそれが進むか、ですね。そこは出生率と平均余命が今後どう推移するかによります。ちなみに人口が1億人を割るのは、2048年だそうです(より悲観的な低位推計では2044年)。1970年生まれの私は、2060年となると生きているかどうか覚束ないですが、日本人の1億人割れは生きてそのニュースを聞くことになりそうです。
それにしても、国民の10人に4人が「高齢者」というのは、凄まじい話です。ただきっとその頃までには、75歳以上の後期高齢者が現在の高齢者のような扱いになっていることでしょう。雇用の面でも、社会保障についても。65歳以上でも、元気な人、意欲のある人には社会・経済を支える側でいてもらわないと、どう考えても保ちませんからね。
出生率だけは1.35より上にも下にも大きくぶれる可能性があるかと思いますが、他はこの予測から大きく外れることはないでしょう。「4割が高齢者」の社会に向けて、今からいろんな課題をクリアしておかないと。さもなければ、惨めな老人国家に落ちぶれてしまいますよ。
具体的には、
- 移民の受け入れ
- 介護や医療の予防
- 女性の活用
- 社会保障制度の財源とマンパワー
といったテーマです。すでに手遅れ気味という感がなきにしもあらず、ですが。