NPOの驕り?

投稿者: | 2012-02-18

昨日書いた休眠口座の件に関連して。

休眠口座活用の話そのものは、恐らく実現しないか、実現したとしてもかなりショボい規模のものとなるでしょう。管理コストを差し引くと、年間100億とか200億円、下手すると数十億円レベルの。

でもこの問題に関して、いろんな立場や考え方の人がいるのを見るのは、なかなか興味深いです。Twitterや2ちゃんねるもいろいろ見てみましたし、そして昨日はNHKラジオ「私も一言!夕方ニュース」でも特集していたので聴いてみました。それらを通じて強く感じるのは、NPO関係者と一般国民の意識の落差です。

NPO関係者の人たちは、こんな良いことはやって当然、くらいに思っています。一方国民の方は、「政府はこんなところにまで首を突っ込んでくるのか」という反発派と、「震災復興などに有効活用されるなら大いに結構」という容認派が半々、といった感じでしょうか。意識の落差にいらだつあまり、一部のNPO関係者はメディア、さらにはそれを「真に受ける」国民はバカだ、と言わんばかりの憤懣をもらしていました。

そこで気付いたのですが、NPOに携わっている方々は、もしかすると「自分たちは世のため人のためになることをやっているのだから、税金その他で優遇されるのは、当然」といった気持ちを、意識しているかどうかはともかく、また多かれ少なかれ、みなさんがお持ちなのではないでしょうか。そして穿った見方をすれば、民間の営利企業は儲けを追求していて汚い、とまで。

さすがに後者となると、全員ではないでしょう。とはいえ、一般国民からなぜこれほど反発を受けるのか、彼らが理解しきれないのは、きっと前者のような勘違い・思い上がりがあるからではないでしょうか。

私自身は、今後一般の企業も社会貢献の意識が高まるにつれ、NPOを特別に優遇する根拠や必要性は薄れ、なくなっていくと考えています。なので、NPOの方々がもしも上記のような「錯覚」をされているのだとしたら、早めに覚めた方が良いですよ、と言いたいですね。でないと、社会から相手にされなくなり、ますますそれを恨み、一般国民を見下す、という悪循環に陥りかねませんから。

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