先月、FNNのニュース番組で「パラレルキャリア」が特集されました。
記事はもう見られなくなっていますが、ざっと次のようなものでした。
最近、「パラレルキャリア」という、本業とは直接関わらないボランティアなどの社会活動に取り組む人たちが増えているということです。
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「パラレルキャリア」とは、本業以外にボランティアや社会貢献など、「複数の顔」を持つ活動のこと。
経営学者ピーター・ドラッカーが提唱した考え方で、「1つの組織に属し、同じ仕事を続けるのではなく、社会活動などに労力や時間を割くことによって、『新たな世界』が手に入れられる」という。
日本語には昔から「二足のわらじを履く」という言葉があります。ニュアンスは少しずれるかもしれませんが、似たようなものでしょうね。一つの仕事、一つの職場が生活の全てではなく、複数の「働き場」を持つ。それは時にはボランティアのこともある、と。
様々な職場を経験した者として言わせてもらえば、一つの職場経験しかない人は、どうしてもそこでの「常識」を世の中全体の常識と考えてしまい、いわば世間知らずになりがちです。また世の中は細分化・専門化が進む一方です。一つの職場だけしか知らないと、どんどん狭い世界に埋没してしまいがちです。
こう考えると、パラレルキャリアや転職を経験することは、視野を広げたり多様なスキルを磨いたりすることに、大いに役立つのではないでしょうか。
以前ご紹介したプロボノともども、パラレルキャリアも次世代のビジネスパーソンにとってはありふれたこと、当たり前のこととなっていくのではないでしょうか。理想を言えば、本業の方は隔週休3日制くらいになり、趣味や「副業」、それに勉強などに充てるゆとりがふんだんにあるような社会になると良いのですが。