平成ニッポンの貧困

投稿者: | 2012-03-20

衝撃的な記事でした。

あなたの隣にもいる「貧困女子のビンボー生活」 | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]

20~64歳の1人暮らしの女性の3人に1人が〝貧困状態〟にある—。

2月8日、国立社会保障・人口問題研究所が弾き出したデータは、衝撃的なものだった。調査を担当した同所の社会保障応用分析研究部・阿部彩部長が解説する。

「厚生労働省の国民生活基礎調査(’10年)のデータを基に国民1人当たりの可処分所得を高い順に並べ、真ん中となる人の所得額(中央値)の半分に満たない人を『貧困状態』と定義しました。その結果、可処分所得が125万円未満の人が貧困状態に当たり、20~64歳の単身女性の32%、実に3人に1人が相対的に貧困であることが明らかになったのです。また、単身の20~64歳の男性の貧困率は25%であり、女性のほうがより苦境に立たされていることが分かりました。これまで女性の貧困問題に光が当てられることはあまりありませんでしたが、予想以上に厳しい実態に驚いています」

シングルマザーの貧困は割と話題になることも多いですが、単身女性の貧困はあまり注目されてきませんでしたね。サービス業などのアルバイトだと、フルタイムで働いても月収10万円台前半。親と同居していればともかく、一人暮らしではかなり生活は厳しいでしょう。

まして、年齢を重ねれば就業の条件は厳しくなります。記事中にもありましたが、ある程度の年齢になると、「非正規」に転落したが最後、ずっとそのコースに甘んじざるをえなくなります。これまでも生活保護を受給する女性は少なくなかったでしょうが、今後ますます増えるでしょうね。。。

メディアでは「非正規雇用」とか「非正規労働」という言葉が割と無造作に使われます。こうした「非正規」の人でもそこそこやっていける社会・経済を築かないと、日本社会はもたないのではないでしょうか。それは「非正規の人を、できるだけ正規雇用にする」ということではありません。言うまでもなく。

平成ニッポンの貧困」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 貧困に立ち向かうには | 志の輪、広げよう。

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