まちなか過疎

投稿者: | 2012-04-08

「まちなか過疎」という言葉をご存知でしょうか。

私は一ヶ月ほど前のこの記事で、恐らく初めて聞きました。

まちなか過疎 初調査…鳥取 : シニアニュース : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)

高齢化などの影響で、鳥取県内の中心市街地で空洞化が進んでいることを受け、県は2012年度から、主な地域を対象に“まちなか過疎”の実態調査に乗り出す。

県がこうした調査に取り組むのは初めてで、結果を基に高齢者の交通手段や買い物などの支援策を検討する。

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実態調査を行う背景には、中心市街地での高齢化や人口減が進んだことなどが影響し、空洞化が急速に進んでいることがある。鳥取市の玄関口・鳥取駅周辺の人口は1965年は約2万2000人だったのが、2012年1月末現在で約1万2000人とほぼ半減。同駅周辺の人口が旧市区域の人口に占める割合も20・1%(1965年)から8・3%(2012年)に激減した。

中心市街地の空洞化というと、商店街など「お店」の話になるのが普通です。ただ商業施設、そしてそれに伴って人口も郊外に流出すれば、駅や官公署など市街地周辺でも「過疎」が起こり得るんですよね。高齢者しかいない、買い物先や病院が近くにない、など。

コンパクトシティにするのは一つの方策でしょう。ただそれも一朝一夕にできることではありません。これから全国の都市で、まちなか過疎とそれに派生する諸問題にあえぐ高齢者が続出するのではないでしょうか。買い物が不便になったり、地域コミュニティが維持できなくなったり・・・。上記記事の終わりの方にもあるように、まちなか過疎は山間部の過疎に比べ見えにくいことが、問題への認識と対処を遅らせそうです。

高齢者が日常生活の中で感じている不便や不満が、行政や他の市民に届きやすい仕組みが必要なのかもしれません。昔の「目安箱」のような。

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