【今週のお言葉】生涯をかけて学ぶべきことは、死ぬことである。

投稿者: | 2005-12-21

ローマの哲人セネカの言葉です。


ちょっと考えると「生きている間は、生のことだけ考えればいいじゃないか。どうせ誰だって最後は死ぬんだし。」と言いたくなります。

ただ死生観、あるいはもっと深い「死に対する構え」みたいなものは、一生涯かけて打ち立てていくだけの価値がある、ということなんだと思います。そしてそれがなければ、結局のところ生そのものも、どこかうわっつらだけで薄っぺらなものにならざるをえない、と。

逆説的ながら、死があるからこそ生が輝く、という面が多分にあります。そして死を忘れた生、あるいは死から顔をそむけた生は、結局のところ空虚なものにならざるを得ないのでしょう。死は必ずやってくる現実なわけですから。

この言葉から引き出せる教訓は、死について考え、学ぶのに「早過ぎる」ということはない、ということでしょう。若いうちから初めておくに如くはありません。

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