結婚式(というか披露宴)をしないで婚姻届を出すだけで済ませるカップルが増えているのだとか。
それもごく一部の変わり者だけでなく、半数のカップルが既にこの「ナシ婚」だという話もあります。
今や2組に1組のカップルが「ナシ婚」のなぜ 古き良き“涙の結婚式”を若者たちが捨てた理由|「ロス婚」漂流記~なぜ結婚に夢も希望も持てないのか?|ダイヤモンド・オンライン
既に子供がいる、金が掛かる、職場の人を呼ぶのが煩わしい、高齢での結婚なので気恥ずかしい、結婚式より新婚旅行に金を掛けたい、などなど理由はそれぞれでしょう。いずれにしろ「結婚するなら、結婚披露宴をするのが当たり前」とは言えない時代になっています(そもそも結婚すること自体、「当たり前」とは言い切れなくなっているわけですが・・・)。
一方で、披露宴一件あたりの単価は上昇しているとも聞きます。価値観も経済状況も人間関係のありようも、多極化しているということなのでしょう。大学で社会学を学んだ者としては、いろいろな興味をそそられる面があります。結婚や結婚式には。
さて私の関心に引き寄せて言えば、こうした「ナシ婚」カップルが年を取ったとき、供養のあり方は影響を受けるのかどうか。すでに「ナシ葬」とも言うべき直葬は広がり続けていますが、それがもっと顕著な流れになるのかもしれません。「結婚式しなかったから、葬式ぐらいは・・・」と考える人も中にはいるでしょうが、少数にとどまるでしょうねぇ。
私は自分のことをそれなりに合理主義と思っていますが、そんな私でも世の中の風潮には「割り切りすぎじゃないの?」と戸惑うことがあります。葬式も結婚式も、金が掛かるからとかくだらないとかいったことで一切しないのでは勿体ない気もします。安価で、でも心温まる「式」というか「集い」の型が生まれてほしいものです。