いつも読ませてもらっているブログに、心に響くことが書いてありました。
亡き友たちの遺志 – 教育王♪さとりん日記 – 楽天ブログ(Blog)
この日記で亡き友のことを何回か取り上げていますが、実は、人生に絶望したまま亡くなった人も数多くいます。
「みんなの反対を押し切って、駆け落ち同然に結婚してから、人生は急降下した」とか「平凡な人生を望んで、何の挑戦もせずに、安全な道ばかり進んだら、実はそれが一番つまらない道だった」とか「人に残せるものが何一つない人生だった」とかね。。。
では、その人たちが本当に何も遺せなかったかというと、実は違います。
人は天に旅立つ直前に本音があらわれます。 みんな口をそろえて言う言葉があります。「私の人生は失敗と後悔だらけだった。。。 私と同じ失敗や悩みを繰り返してほしくないからこそ、私の失敗談を周りの人に伝えてください。」
そうなんですよね。 どんな失敗や後悔も、それが誰かの人生を転落から救うきっかけになったら、その失敗や後悔には価値があるし、その人が生きてきた意味は確実に増すわけですからね。
こういう「言葉のリレー」にはとても共感します。自分が人生を生きていく中で学んだことや、痛切に体験したことを、できるだけ周りの人に伝えるようにしてほしいですね。口頭でも、書いたものでも、手段は何でも良いので。
私の提唱する「遺訓」も、こうしたものの一種に他なりません。
亡くなった人の言葉を大事にすること。そして言葉を通じて亡き人に思いをはせること。それも立派な供養だと思います。
ちなみに私がこうしたことを考えるようになったについては、一冊の本との出会いがあります。私にとって「宝物」と言える本の一つです。「人生のささやかな真理」(今は絶版になっているので、リンクは張りません)。
「私が(これまでに)学んだのは・・・である」の「・・・」を教えてください、というテーマで一般から投稿を募集し、その中から良作を選んで編まれた本です。翻訳本ですが。
私の好きなものをいくつか拾ってみます。
どんなに忙しくても「どうぞ」とか
「ありがとう」と言う時間はあるものだ。-36歳-一瞬にして行ったことが、
一生の心の傷となることがある。-27歳-愛する人と別れるときは
いつも愛の言葉をそえなさい。
それが最後になるのかもしれないのだから。-60歳-すばらしい妻を持っていたら、
人びとにそう話すべきだ。
だが同時に、妻にもそのことを
伝えるのを忘れないように・・・。-51歳-
こんな風に、応募者の年齢とともに、ただ言葉が書き連ねられている本なんです。
あなたは人生から、何を学びましたか?