人の「役割」って?

投稿者: | 2012-06-07

日曜日に放送されたNHKスペシャル「コンピューター革命 最強×最速の頭脳誕生」を観ました。

コンピューターの計算能力はますます進歩を遂げ、それが科学技術の急速な進展につながっていること、あるいは知的判断能力のようなものも獲得しつつあることが紹介されました。意外性はないですが、またコンピューター・サイエンスの最先端というわけでもないでしょうが、一見の価値のある番組だったと思います。

NHKスペシャル|コンピューター革命最強×最速の頭脳誕生

番組内で繰り返し語られたのが、「コンピューターがもっと発達したら、人の仕事がどんどん奪われてしまうのではないか」ということでした。

コンピューターやロボットが世に現れてから、多くの人が感じてきたであろう疑問です。ただ従来は、いわば哲学的問いのようなものだったのに対し、現下でこう問うことにはもっと切実さが増しているように思います。私はあと少なく見積もってもあと20~30年は職業生活を送ることになると思いますが、その間にこうした「コンピューター革命」の荒波をまともに受ける可能性は高いんです。私よりも若い30代、20代の人やそれより後の世代の人にとっては、さらなり、でしょう。

コンピューターやロボットに置き換え可能な仕事をしている人、そしてそれしかしていない人は、職そのものが失われるか、そうでなくても大幅な賃金低下に見舞われる可能性が高いです。機械工業が登場した頃に「打ち壊し運動」なんてのがありましたが、あの当時に似た状況がもっと多くの産業分野で見られるようになるでしょう。

そんな世界で「稼ぐ」には、どう身を立てるべきか。はたまたそういう社会の経済や社会保障のシステムをどのように再構築していくべきか。我々に突きつけられた重大な問いだと思います。

人の「役割」って?」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: Race with the machine(機械を使った競争) | 志の輪、広げよう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください