さよなら、小沢一郎

投稿者: | 2012-06-15

民主党・小沢一郎元代表の妻が支援者向けに送ったという書簡が、今週号の「週刊文春」に掲載されました。

私はまだその文春は目にしていないのですが、発売前にウェブサイトにさわりが掲載されたので、それを読みました。

小沢一郎夫人が支援者に「離婚しました」|特集 – 週刊文春WEB

便箋11枚にも及ぶ長い手紙の中で、和子夫人は、昨年3月の東日本大震災後の小沢元代表の言動について触れ、「このような未曾有の大災害にあって本来、政治家が真っ先に立ち上がらなければならない筈ですが、実は小沢は放射能が怖くて秘書と一緒に逃げだしました。岩手で長年お世話になった方々が一番苦しい時に見捨てて逃げだした小沢を見て、岩手や日本の為になる人間ではないとわかり離婚いたしました」と書いている。

かねてから、小沢一郎氏のそばにいる政治家が彼に嫌気が差して離反していく、というのを何度も目にしてきました。小沢氏には「欠点」「欠陥」があるだろうというのはうすうすわかっていたことですが、こうした文面を見ると、政治家としても人間としても「クズ」「ヘタレ」と言わざるを得ませんね。

私はもともと、小沢氏の政治力というより「日本改造計画」で示された明快なビジョンに惹かれ、新生党・新進党・自由党時代ほぼ一貫して小沢シンパ・小沢ファンでした。国政選挙でも投票し続けましたし。でも自由党の末期の頃から政局のために政策をないがしろにする姿勢が目に付くようになり、いわば見限りました。

この20年あまり、永田町は小沢一郎氏をめぐって離合集散が繰り返してきました。数年程度なら、「産みの苦しみ」ということで甘受できます。でも、民主党に入ってからの小沢氏は「国民の生活が第一。」などと言いだしており、結局のところ何を目指しているのか、元ファンの私としても理解できません。日本の政治構造を本気で変えるつもりなのか、それとも単におのれの権力を満たしたいだけなのか・・・。

今回のみっともないスキャンダルを契機に、政治の第一線からは身を引いた方が良いのではないでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください