朝ドラの「梅ちゃん先生」、引き続き毎回観ています。
私の場合は、放送から一日以上あとに、NHKオンデマンドで、ですけど(これは大河ドラマ「平清盛」も同様です)。
先週の放送は、「医師の自覚」というタイトルでした。主人公・梅子が世良公則演じる開業医の坂田と出会い、町の診療所の実態を見聞き体験し、町医者として開業することを決めるというお話。父親の建造にそれを訴えるところ、そしてその直後に建造が倒れるところで終わりました。
ドラマの進行としては半分ほどが終わったところですが、「いよいよ佳境に入ってきたな」という印象です。これから梅子が町医者としてどんな仕事をするのか、患者や医療関係者としてどんな人が登場するのか、ますます楽しみです。
そもそも私は最近、兵庫・尼崎で開業されている長尾和宏医師の「ファン」でして、梅ちゃん先生を観ようと思ったのも、その影響というか連想みたいなものがあったからです。長尾医師のブログや、朝日新聞のサイト「アピタル」での連載は、欠かさず読んでいます。
長尾クリニック 尼崎市|尼崎|内科/総合内科/消化器内科/循環器内科/在宅医療/人間ドック
Dr.和の町医者日記(ブログ)
アピタル_町医者だから言いたい!/長尾和宏_バックナンバー
在宅での医療や介護、そして看取りはこれからの流れです。現場で日々格闘されている医療者・介護者その他「プロ」の方々の言葉には、耳を傾ける価値が大いにあると思っています。
長尾医師によれば、
家族、親戚が集まり、お祭りムード。
みんな泣きながら、笑っている。私も、調子に乗って、冗談を連発。
なにせ、私も家族も、寝ていないのだ。こんな大往生。
病院の先生には絶対に信じてもらえない。
ご家族も、自宅で看取れて大満足。
とのこと(6月24日付「俺を待って、死んだ・・・」)。
同医師は今月、「平穏死10の条件」という本を出される由。必ず読むつもりです!
さて「梅ちゃん先生」に話を戻しますと、梅子は坂田から「医者はただそこにいるだけでいい」という言葉を掛けられます。この言葉がきっと、彼女の医療観や町医者観を形作っていくうえでのカギとなることでしょう。研修医となっている大学病院では「一人の患者に時間を掛けすぎる」と非難され、それも大学病院に嫌気を感じる大きな理由として描かれていましたし。
さて2日から始まる第14週は「巣立ちのとき」。梅子の開業話が、家族を巻き込んでの大騒動になるようです。楽しみですね。