ハマコー、死す

投稿者: | 2012-08-11

「ハマコー」の愛称で呼ばれてきた浜田幸一元衆議院議員が、この5日に亡くなりました。83歳でした。

通算7回当選しながら、結局一度も大臣になれなかったこと。いわゆるラスベガス事件。そして国会内外での数々の暴言や武闘派としての「活躍」。エピソードには事欠かない人でした。そして何より、「ハマコー」と呼ばれていること自体が、この人のある種の人徳を如実に表している気がします。

hamako

政治家としての「功績」というと、地元への利益誘導くらいしかないかもしれません。ただその強烈なキャラクターで政界を彩った人物の一人であることは間違いありません。恐らく、こうしたタイプの政治家はもう出てこないのではないでしょうか。仙谷由人元官房長官などは、かなりの「異才」かと思いますが。

私が印象に残っているのは「TVタックル」などで目にするようになってから、「この人は、こんな優しい表情を持っているんだ・・・」と感銘を受けたことです。現役政治家時代は、何かに怒っているような周囲を威圧するような強面の表情しか、テレビで観たことがありませんでしたから。今思うと、あれも「武闘派」としての仮面だったのかもしれません(Wikipediaの記述を見ると、政界引退のきっかけは失語症とあるので、そのためだという可能性もありますが)。

ちなみにハマコーは去年の5月に「YUIGON ~もはや最期だ。すべてを明かそう。」という本を出しています。これが文字通りの遺著となったわけです。この本のおかげで、日常的に「遺言」でTwiter検索している私には、時々ハマコーに関するツイートを目にすることがありました。いずれ機会があれば、手に取ってみようと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください