今年の流行ものの一つが、ネットブック。電車内でも使っている人をチラホラ見かけるようになりました。ま、ノートパソコンを開いている人は、ずっと以前からいましたけどね。
かねてより、パソコンは複数台持つのが当たり前と考えています。自宅用とモバイル用。贅沢を言えば、自宅用もさらに、デスクトップと家庭内モバイルの2台に分けて、合計3台と。
問題は、データの同期ですね。その課題への一つの解が昨今のバズワード「クラウドコンピューティング」なのでしょう。でも個人的には、パソコンでやること/できることのすべてがWebサービスになるとは思えません。
むしろ、家庭のデスクトップがホストになり、そのデータやアプリケーション(プラグインなどによる機能拡張や各種設定を含む)にどこからでもアクセスできた方が、利便性は高いんじゃないでしょうか。
ネックは、そのホストを常時稼働可能な状態にしておかなくてはならないことでしょうが、外出時はスリープさせておき、瞬時に復帰できるようになれば、それは解決します。あとは、消費電力が抑えられて、ネットでのデータのやりとりにストレスを感じないで済むようになれば、言うことなし。
ちなみにここで言う「データ」には、著作権で保護された音楽・映像等のソフトを含みます。これに関しては、パソコンに限らず、テレビ、ステレオ機器等で再生できるようになるのは間違いありません。
まとめて言えば、場所や機器を超えて自分が保有するデータやパソコン環境にアクセスでき、自由に再生・加工・編集・整理できる。それが理想のコンピューティングなんじゃないでしょうか。
ネットブックの流行と普及は、その1ステップとして大きな意味を持っていると見ています。そして、その流れに付いていけなかった日本メーカーは、いずれパソコン市場から追い出されるだろう、とも。
そんなことを考えている折、畏敬するリチャード・ストールマンのクラウドコンピューティング批判が紹介されていました。彼とは考えていることのレベルが違いすぎますが、主旨には賛成です。