コンピューターやインターネットの発達で、「人の仕事」は減るのかどうか。
現代に生きる我々にとって、ほとんどどの業界にあっても無縁ではいられない命題でしょう。
この件は、2ヶ月前に記事を一つ書きました
人の「役割」って? | 志の輪、広げよう。(2012-06-07)
同様の問題意識・テーマの記事が、このほど「ダイヤモンド・オンライン」に載りました。示唆に富む内容だったので、備忘の意味も兼ねて引用しておきます。
ITは雇用を生まずに所得格差だけを広げるのか? 米国の失業率が回復しない本当の理由|シリコンバレーで考える 安藤茂彌|ダイヤモンド・オンライン
コンピュータに代替されないようにする人間の戦いはRace against the machine(機械との競争)である。そうではなく、コンピュータを上手に使って価値ある個人になってみようとする戦いはRace with the machine(機械を使った競争)である。コンピュータについていけない人々は労働市場で脱落するが、コンピュータを使いこなす人は大きな報酬を得る。
企業のレベルでもRace with the machineが起きている。コンピュータをうまく使って急成長を遂げたネット企業が当地にたくさんある。彼らの資産はコンピュータとアルゴリズムであるが、忘れてならないのはこれらの企業が抱えている人的資産である。こうした人材が開発したプラットフォームが恐ろしいほどの経済的価値を持ち、これら企業は急成長したのである。
コンピューターは敵なのではなく、それを活用して価値を生み出すための道具なのだ、という視点ですね。そしてこの点において日本人や日本企業は「うまくやっている」とはなかなか言えないのではないかと思います。それはなぜなのか。また、どうすれば良いのか。上記の記事に倣えば「日本からはなぜGoogleやAmazonが出てこないのか?」ということになりましょうか。こうした点は、改めて考えてみたいですね。