終末期医療や介護の「負担」をめぐる議論

「尊厳死」がらみでちょっとした騒動が。

社会保障の政策論で「尊厳死」持ち出す 石原伸晃氏がまた危ない「放言」? : J-CASTニュース

自民党の総裁選に正式に立候補を表明した石原伸晃幹事長の発言が、早速「失言」だとの指摘がネット上に広がっている。社会保障政策について話す中で突然尊厳死の話題が登場し、「尊厳死で社会保障費が減らせる」という趣旨だと受け止める向きもあるようなのだ。

石原氏は、この発言の前後に「誤解を受ける」と繰り返しており、真意は別のところにある可能性もあるが、石原氏の「口が軽い」という評判を改めて裏付けた形だ。

この人はつい先だっても「胃ろう患者はエイリアン」などと発言し、炎上しましたので、いわば確信犯。持論を言ったに過ぎないのだと思います。問題提起としては悪くないと思うのですが、いかんせん文脈や言い方が批判派につけ込まれるような形なので、結果的に建設的な議論・対話を難しくしてしまっています。結果責任を負う政治家として、「脇が甘い」と言われても仕方ないでしょうね。

一方、こうした発言をすぐに暴論と決めつけて責め立てる人たちもどうかと思います。日本の人口構成や財政状況についての危機感が、なさすぎるのではないでしょうか。我が国はこれから、社会保障の受益と負担について、かなり厳しい方向を取らざるをえません。「非情」というくらいに。そうした状況への認識がないというのは、「呑気すぎる」と言わざるを得ませんね。

具体的には、

  • 予防により医療や介護の厄介になる人を抑える
  • 効率化で医療や介護にかかるコストを抑える
  • 当事者の自己負担割合を増やして、社会全体の負担増加を抑える

といったことを同時に進めるしかありません。さもなければ、医療や介護に際限なくお金と人的資源を吸い取られることになります。それは結局、制度を支える経済そのものを縮小させる方向に作用するでしょう。そうなれば、上記のような対処をするどころか、いたるところで「見殺し」のような事態が頻発するものと思われます。命の大切さなんて言うのもアホらしくなるほどに。

今回の石原発言はどうやら良ききっかけにはなりそうにありませんが、我々日本人は早晩こうした問題について、真にシビアな対応を迫られることと思います。

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