秋場所で二場所連続となる全勝優勝を果たした大関・日馬富士が、今日、正式に横綱へ昇進することになりました。
第７０代横綱日馬富士が誕生「全身全霊で精進」 – SANSPO.COM（サンスポ）
日本相撲協会は２６日午前、東京・両国国技館で大相撲九州場所（１１月１１日初日・福岡国際センター）の番付編成会議と臨時理事会を開き、東大関日馬富士（２８）＝本名ダワーニャム・ビャンバドルジ、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋＝の第７０代横綱昇進を満場一致で正式に決めた。新横綱の誕生は同じモンゴル出身の白鵬以来５年ぶり。
相撲協会は東京都江東区の伊勢ケ浜部屋へ八角理事（元横綱北勝海）と玉垣親方（元小結智乃花）を使者として派遣し、昇進を伝達。日馬富士は「謹んでお受けします。横綱を自覚して、全身全霊で相撲道に精進します」と口上を述べた。
新横綱は記者会見で「感謝、感謝です。今までよりもっと努力しようという気持ちが強くなった。私は私なので、自分らしく頑張るだけ。一日一日をしっかり生きていきたい」と話した。土俵入りは師匠の伊勢ケ浜親方（元横綱旭富士）と同じ不知火型に決定した。
二場所連続の優勝、そして当然ながら横綱・白鵬を続けて破っての優勝ですから、文句なしでしょう。特に秋場所千秋楽での白鵬との取り組みは、2分近い大相撲で、相撲史に残るような大激闘となりました。
日馬富士には、心からおめでとうと言いたいですね。
そしてまた、これからは白鵬と二人横綱として、高いレベルでの優勝争いを毎場所展開し、土俵を大いに盛り上げてもらいたいものです。
直近の成績こそ目覚ましいものの、日馬富士の大関としての実績は決して手放しでほめられるものではありません。また、土俵の内外で時として粗暴な振る舞いが見られるのも確かです。そして何より、ケガが多く決して体格的にも恵まれているとは言えない日馬富士が、横綱として安定して土俵を務められるのか。懸念を挙げればいくつもでできます。
ただこればかりは、実際になってみないと何とも言えないでしょう。そもそも二場所連続全勝優勝の大関を横綱にしない、というのはありえませんので、今さら言っても仕方のないことかと思います。
さて九州場所以降、大相撲界での興味は「白鵬の復活優勝はなるか」「次は誰が横綱・大関に昇進するか」といったことに移ります。後者については、把瑠都と鶴竜に期待したいと私個人は思います。日本人全体では、やはり稀勢の里（あるいは琴奨菊）に期待する人の方が多いんでしょうけど。