個人の生み出す「コンテンツ」

投稿者: | 2012-10-07

私にとっては気になる話題です。「とても」という形容を付けたくなるくらいに。

自作の教材がバカ売れ! 平凡な女性教師があっという間に億万長者になった方法とは!? | Pouch[ポーチ]

アメリカ・ジョージア州に住むジャンプさん(43歳)はそんな稀有な人のひとり。自作の教材をネットで販売すると、なんとそれがバカ売れ。あっという間に億万長者になってしまったのです!! ジャンプさんは幼稚園の先生歴17年。同じく教師である旦那さまと、高くないお給料のなかで苦労しながら3人の子どもたちを育てていたそうです。

そんなあるとき、彼女は「TPT(ティーチャーズ・ペイ・ティーチャーズ)」というオンライン市場で自作の教材を1部8ドル(約800円)程度で売り始めます。TPTはニューヨークの元中学校教師が2006年に立ち上げたもので、教育者同士で教材を販売したり情報交換・交流したりできるサイトなのだとか。

最初の年は3万円ほどの売上しかなかったジャンプさんですが、その後、次第に売上はぐんぐん上昇。結果的に彼女は93の教材を作り、全部で161,000部以上を売り上げ、100万ドル以上の儲けを得たのです!

100万ドルといえば日本円で約1億円……ゴクリ。こ、これはまさに文字通りの億万長者ではないですかっ!!

文章はちょっと軽薄すぎますが、書かれている中身は興味深いです。

同じ話題を取り上げた別の記事によると、「ミリオネアに向けて邁進している人が他にもいるのだとのこと。2人が既に30万ドルを売上げ、そして23人が10万ドルの売上を達成しているのだそうだ。」とのことです。こちらの記事は論じている内容が広く深いので、別途詳しく取り上げます。

私から見ると、電子書籍が広く普及した世の中では、こういう「シンデレラ・ストーリー」「サクセス・ストーリー」が多く生まれると思います。名も無い市井の個人がコンテンツをつくり、それが全国、あるいは世界的にヒットし、数千万円、あるいは数億の収益を生む。そんなことが珍しくなくなるという・・・。

望むらくは、第三者が「二次創作」みたいなものをできると良いですね。別の人が手を加えることで、作品の完成度が上がる。あるいは、アレンジすることで別の特徴を持った作品に生まれ変わる。その二次創作で生まれた収益についても、一時創作者が一定の「分け前」を受け取れるなら、創作はさらに活発になるのではないでしょうか。

これは書籍に限らず、音楽やイラスト、小説・シナリオ、ソフトウェア・アプリの世界でも同じことが起きそうです。というか、もう起きつつありますよね。こうやって競い合いが起こると、創作のレベルは急速に上がっていきそうです。同時に、「プロ」と「アマ」の区別があいまいになってきて、従来のプロは作品を売るだけではなかなか生活が成り立たなくなっていくことでしょう。ごく一部のスーパースターを除いては。

革命前夜。そんな感じがします。「初音ミク現象」をそばで見ていてうすうす感じてきたことですが、それがいよいよ実現する日が近づいているんだな、と。

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