コンビニの酒問題と、平成の日本社会

投稿者: | 2012-10-15

かなり奥深い問題をはらんだテーマですね。これは。

成人確認ボタンにキレてる人に告ぐ – とあるコンビニオーナーの経営談議

こんな話を見た。

 梅沢富美男、成人確認ボタンにブチ切れ 「19歳に見えるわけねぇだろ!」 : J-CASTニュース

内容はこうである。

"公演先でのこと、仕事が深夜に及んだため近くのコンビニに行ってお弁当や酒、タバコなどを買ったところ、レジの若い店員の女性に「年齢確認お願いします」といわれた。タッチパネルに表示された「20歳以上ですか?」の「YES」か「NO」かを押すように促された 梅沢さんは、「本気なのか?」と驚いたが、店員は押してくださいと続けたため、怒りが込み上げてきた。店長らしき人も登場してちょっとした騒ぎになった。
梅沢さんは番組で机をバンと叩き、
「オレが19に見えるわけねぇだろ!60過ぎているジジィを捉まえて、押せとはなんだコラ!!!」"

しかし、言わせてもらう。そういう風にならざるを得ない法律を作ったのは、今の大人なんですよ。

そして、「未成年喫煙・飲酒防止改正法」を挙げ、それを遵守するための「苦肉の策」でる、と説明しています。

そもそも罰則付きの法律にすることがいいのかどうか。そしてそれを受けて販売者側はどう対応するのが良いのか。いくつも論点をはらんでいますね。

ただ私が「問題」と思うのは、その根底にある日本社会の風潮とでも言うべきものです。異なる立場や価値観を持つ者同士の対話が成り立ちにくくなっていて、ある者はキレ、ある者は責任回避に走り、結局誰も望まない方向にルールや仕組みが流れていく、という風潮です。一言で言ってギスギスした社会、殺伐とした社会。しかもそれが、どんどんひどくなって行っているのではないでしょうか。

そうなってしまうのは結局、我々一人一人に社会の一員であるという自覚が乏しいからではないでしょうか。本当は、お互い社会で心地よく過ごせるよう、心がける責務が誰にもあるはずなのですが。あなたにも、もちろん私にも。

とはいえこのことを、「社会が悪い」とか「教育が悪い」と言っていてもも仕方ありません。気付いた人から、言葉と行動で社会の「空気」を変えていくしかないでしょう。

その意味で、上に紹介したケースは格好の「教材」かと思います。一人一人がこの問題について考え、意見表明するところから始めませんか。

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