?■衝撃的な出会い(魔法の質問)
そもそも「メンター」という言葉を知っている日本人が、どれだけいるでしょう。メンターとは、日本語に訳すと「師事する人」「心の師」「(良き)アドバイザー」といった感じでしょうか。元はギリシア神話から来ているようです。
もちろん、そうしたメンターはいないよりいた方がいいに決まっています。すぐ思いつく功徳を挙げただけでも
1)自分の経験不足を補える
2)「驕り」を防げる
3)他人に支えられているという安心感を持てる
といったことがあるでしょう。
もし現代の日本でメンターを持つことが困難なのだとしたら、それはどうしてでしょうか。まず、世代間のコミュニケーション・ギャップが大きいこと。そして会社外の人間関係が貧困で、しかも会社では頻繁な人事異動が通例で、継続する人間関係をなかなか築きにくいことも大きな要因です。
こうしたものは、いわば「世代間のリレー」といった趣きがあります。自分が先達に恩を受けているからそれを後の世代に向けて返す、というような。メンターという概念を知った今の我々が、後の世代の成長に少しでも力を貸していくこと。その積み重ねの中から、我が国にも多くのメンターが生まれてくるのでしょう。
ということで、まず訊くべきは「あなたにはメンターがいますか?」ということだと思います。現在の私に関して言えば、答えは「いいえ」です。。。
※この記事は、2004-03-06に「起業家日誌」へエントリしたものです。