電子書籍に望むこと。第一弾に続く第二弾です。
従来の紙の本では、線を引く、付箋を貼る、気に入ったページを切り取る、くらいのことしかできませんでした。
デジタルの書籍であれば、それら紙の本でできていたことに加え、さらに加工・再編集がもっと手軽にできるようになります。まさにコピー&ペーストというヤツです。
それにより、読み手・受け手はコンテンツを自分の思い通りに活用することができます。さらには、そうして加工・再編集したものを元に「二次創作」としての書籍をつくり、またそれを売る、なんてことも可能です。それを妨げるものがあるとしたら、技術的な制約より著作権といった社会的な制約です。
二次創作により利益が出れば、オリジナルの著作者にも一定の利益が分配される、とすれば良いのでしょうが、それでは煩雑過ぎるようにも思えます。「リンク」のような形でオリジナルへの導線があれば、二次創作による利益の分配は必要なし、とした方がすっきりするのではないでしょうか。
ともあれ、このようにして作品や情報、コンテンツが無限に再利用されていくことで、知のイノベーションが爆発的に活性化するのは間違いありません。その頃になると、紙の時代の知がいかに不自由で、あえて言えば幼稚なものであったか、その時代の人に哀れみの的となるのではないでしょうか。