ココロの遺言、各論シリーズ。
二回目は、遺訓です。
「遺訓」という言い方、ちょっと現代では堅苦しすぎてうまい表現ではないなぁ、とは感じています。いずれ見直しすることになるでしょうが、今はとりあえずこれで。
趣旨としては、自分が人生を生きてくる中で学んだこと、あるいは生きていく上で役に立った知恵や教えなどをまとめておき、後世に伝えよう、ということです。
肝心なのは、自分で編み出したことだけでなく、親や教師など先人から学んで自分のものにした場合も、これに含まれるということです。書物から学んだものも、当然含めて構いません。「座右の銘」のたぐいなどが、それに当たりますね。
こうした知恵や教えを代々伝えていくことができれば、それは家訓と呼ぶに値するものとなるでしょう。また同時に、多くの家庭で家訓を話し合い、それを実践するサイクルを回すようになってくれるといいですね。何代にもわたって受け継がれた家訓は、ひいては家風のようなものを醸成するのに役立つのではないでしょうか。
上から目線での説教はいただけませんが、後の世代のことを思って優しくアドバイスを授ける。そんな素敵な風習がもっともっと広まると良い、と考えています。
前回までの記事:
「ココロの遺言」とは何か
ココロの遺言(1)自分史