商売って「人の心をどうつかむか」

投稿者: | 2008-10-04

ちょっとしたアイデアがヒットにつながった2つの例。いずれも、毎日jpの記事です。

たま駅長:11億円招いたニャーン 経済効果を試算
あきたこまち:“萌え系”イラストで注文殺到 受け付けを一時停止

前者は、和歌山電鉄がネコを駅長にしたり「いちご電車」や「おもちゃ電車」を走らせたことで、地域に11億円の経済波及効果があったという試算のニュース。後者は、秋田県羽後町のJAうごがお米のパッケージに「萌え系」のイラストを採用したところ、例年の7倍の注文が押し寄せたというニュース。

いずれも、ちょっとしたアイデアなんですけど、ヒットにつながった。メディアで紹介されるような「おいしいネタ」であることも共通していますね。今回、ヒットしていることがニュースになり、さらに人気に拍車が掛かるんじゃないでしょうか。

以前にも書いたことがあるんですが、「努力が報われる社会」という決まり文句が、私は大嫌いです。資本主義社会において何が売れるか何がヒットするかというのは、供給者側の「頑張り」とは必ずしも相関しない。不条理なものなんですね。しかも、売れるものと売れないもの、客の心をつかむものとつかめないものの差は、とんでもなく大きかったりする。本質的に「格差社会」でもある。

そうしたことを認め、むしろ楽しむくらいじゃないと、この社会ではたくましく生きていけないんじゃないでしょうか。イヤだというなら、その人は資本主義を否定しているのと同じです。

時に、これらの企画を考えた人には、ボーナスとかちゃんと出てるんでしょうかねぇ。どでかい成果が出たら、ボーナスで報いてあげるのが正しいあり方だと思います。

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