老いる日本、老いるインフラ

投稿者: | 2012-12-05

中央道・笹子トンネルでの天井板崩落事故をきっかけに、インフラの老朽化という問題が改めてクローズアップされています。

現在行われている衆議院議員選挙でも、自民党が「国土強靱化計画」なるものを出してきたこともあって、ホットな論争テーマの一つと言っていいでしょう。

このテーマに関しては、今年の4月に、NHKスペシャルを観たあとで記事を書いています。

インフラという「重荷」

私は基本的に「これは撤退戦だ」という認識を持っています。新しいものを造るのは一切まかり成らず、どうしてもというなら既存のものの廃棄と引き替えでないと認めない。そして残すものについても、極力低コストで維持できるよう最大限の工夫をする。こういったことを極限まで追求すべきと思っています。場合によっては「諦め」「割り切り」もやむを得ず、 時に事故が起こったり、災害時に犠牲者が増えることも一定程度は受忍するしかないのでしょう。

この点、公共事業で景気浮揚とか地方の活性化だの言っている方たちとは、根本的に考えが相容れそうにありません。やはり、人口減少と高齢化をどの程度悲観材料として見るかの違いが大きいのでしょうね、きっと。公共事業拡大に肯定的な人は、同時に財政の危機にもひどく楽観的という特徴があります。

私なんかから見ると、そうして次世代に莫大な負の遺産をツケ送りするのは、「破廉恥」とでも呼びたいくらいなんですけどねぇ。

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