「セルフパブリッシング狂時代 – 紙の代替ではなくウェブの延長としての電子書籍 」という本を読みました。
もちろん電子書籍のバージョンです(Kindle版を買い、スマホのKindleアプリで読みました)。
ブログで誰もが気軽に情報発信・自己表現できるようになったのと同じように、電子書籍もAmazonのKDP(Kindle ダイレクト・パブリッシング)などにより出版の敷居を大きく引き下げることになるだろう、というお話。電子書籍というと紙の本がデジタル化されることくらいにしか思っていない人が多いようですが、こうした点は一種の文化革命をもたらすものだと確信しています。
「誰でも一冊(ないし二冊)の本を書くだけのものを持っている」とはよく言われることですが、これまでは金があるとか極度に自己顕示欲の強い人しか自主出版・自費出版なんてしようとは思いませんでした。電子化によって、その敷居が大幅に下がるんですね。
しかもネットやソーシャルメディアがすでに定着しつつある社会では、電子化された出版物の存在もその「一員」ということになるはずです。ソーシャルメディアを通じて告知・宣伝したり、ネットを通じて反響を受けたり。そしてネットの時代にはコンテンツが「マイクロ化」するのは必然ですから、そのマイクロ化したコンテンツが互いに参照し合ったり補い合ったりと、「コンテンツ空間」のようなものを形成することになるのでしょう。
私の関心があるところでも、自分史はもちろん、遺訓・人生訓のようなものや、仕事や志の記録等を一人でも多くの人にまとめてもらいたいものです。創作や文芸の覚えがある人は、もちろん「作品」をきちんと形にすべきですし。
想像と、あとは音楽の世界で起きていることなどから類推するだけですが、相当面白いことになりそうです。この時代に生きる者として、この流れを一緒に体験していきたいものです。