大丈夫か、日本柔道

投稿者: | 2013-02-03

代表選手など15人の女子柔道選手がJOCに告発した件は、衝撃的でした。

選手が耐えられないほどの暴行や暴言が繰り広げられていたということ、そしてそれ以上に全日本柔道連盟が選手の訴えにきちんと対処していなかったこと。そもそも、ロンドン五輪で満足な結果を出せなかった園田氏を留任させたのが疑問です。十分な検証や反省の結果、「園田なら次は結果を出せる」という結論に至ったのかどうか。

東京五輪の招致にも、重大な悪影響を及ぼしかねない事態になっています。JOCや全柔連には、きちんとこの事態を収拾し、実効性のある善後策を講じてもらいたいものです。でないと、柔道の人気や競技人口がどんどん下がっていってしまいかねませんよ。多くの人が口にしているように、悪しきスキャンダルを連発した一時期の大相撲界を見ているような気がします。

まずは、実態の解明。今回のことに限らず、広く代表などトップレベルでの指導にどんな問題や不足があったか、いろんな人の声を聞いて、きちんとまとめてほしいものです。

そして処分。園田氏などのトカゲの尻尾切りに終わるのは、許されないでしょうね。

最後に、今後のこと。指導者の育成やトレーニング、そして指導についてのモニタリングをシステムとして構築していただきたいです。その際、柔道以外、あるいは日本以外の専門家の知見もしっかり活かしてほしいものです。「柔道のことは柔道家が一番わかっている」というのは確かでしょうが、それはよそから知恵を借りる必要がない、ということではないでしょうから。

今年の8月には、リオデジャネイロで世界選手権が開催されます。半年しかありませんので、その時に「新生日本柔道」を見せるのは難しいかもしれません。せめて2016年の五輪時(この時も開催地はリオデジャネイロです)には、スッキリした気持ちで柔道を応援できるようであってほしいものです。そしてもちろん、2020年には東京で五輪柔道が見られますように・・・。

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