参加型社会は、内発的動機付けがあって初めて回る

投稿者: | 2008-10-10

普段私が漠然と考えているようなことを、自分の組織で実践し、それを明確な言葉にされている文に出会いました。もちろん、速攻ブクマ。

人は変えられない、目標は伝わらない。(品川女子学院・漆 紫穂子校長の やる気を高め、人を育てる(秘)メソッド)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20081007/172917/?P=1

いくつか重要な記述を引用しておきます。

1)人は変えられない
2)目標は伝わらない
3)人は管理できない

人は他人を変えたがったり、いつか変わるのではないかと勝手に期待したりしがちです。でも、自分を変えることでさえ難しいのに、人を変えようと思うことは、おこがましいことだと学びました。

人にはもともとやる気が眠っていて、それぞれに「スイッチが入る瞬間」がある。そういうモチベーションのスイッチが入るような環境を整えていくことが、大切なのだと思っています。

会社でも、ミッション、ビジョン、バリューを作成しますね。こういったものは、人に頼んでつくるのではなく、そこに関わる、縁のあるすべての人でつくることこそが大切だと感じました。人は自分の内発的な動機に根差したことでスイッチが入るし、自分の中から出てきた目標だと動きやすいのではないかと体験から感じています。

組織の目標を作るプロセスに参加することで、目標を「自分のもの」と思える。それがメンバーのやる気を生む。プロセスに参加することと、自分の想いや理想などが目標に反映されているという意識とが、「熱」を生むんじゃないでしょうか。

この辺は、今後我々が「参加型社会」を築いて行く上で、大きなヒントになる気がします。
今世の中にある大半の組織は、成員の能力(それは潜在的なものも含めて)を組織の目的を実現するために最大限活用するというところからは、あまりに隔たった、低レベルな水準にあります。まだまだ、やるべきこと・やれることはたくさんあるんですね。人類のフロンティアとでも言いましょうか。

家庭で、企業で、自治体で、人々が参加することによって多くの成果を実現し、参加する者が満足感やりがいを感じられる。参加型社会を、そのようなものとして私はイメージしています。

そうだ、「セムラーイズム」、読み返そう、っと。

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