テレビを観る機会は、昔に比べると随分減りました。
そんな中、見応えのありそうなドキュメンタリーはできるだけ録画して観るようにしています。
でも問題は、この手の番組は社会の問題や暗部を告発するといった感じのものが多いんです。極端に言えば、悪いところだけを拾ってくるというか。
そうした意味で、この手の番組と週に5時間も6時間も、あるいはそれ以上に観ていたら、心理的に悪い作用を及ぼす気がします。栄養があるからと言ってまずい料理ばかり食べていたら、食べること自体がつらくなってくるのと似たような感じ、と言えばおわかりいただけるでしょうか。
人一人の共感力や行動力には限りがあります。こううドキュメンタリーを多く観すぎるのは、精神衛生の上で良くないな、と最近つくづく感じます。「ドキュメンタリーうつ」のようなものを誘発しかねないな、と。
そうした中で、NHKの「50ボイス」なんかは、救いになる番組です。
何気ないシンプルな質問を、50人にぶつけてみると。様々な夢や希望、不満や本音。 思わずうなずいたり、感心したり、はたまた元気をもらったり。「あなたが主役50ボイス」はそんなちょっと風変わりな番組。
こういう元気が出る番組も、絶対に必要です。他にドラマや映画、さらには小説でもいいんですが。