恩送り

投稿者: | 2008-10-11

「恩送り」という言葉、今日「思いやり格差が日本をダメにする―支え合う社会をつくる8つのアプローチ」という本を読んで、初めて知りました。

いや、もしかしたらこれまでにも、聞いたり読んだりしたことはあったかもしれません。でも心に響く形でこの言葉を意識したのは、今日が初めてということで。

以下、Wikipediaより。

恩送り (おんおくり)とは、受けた好意を、施した当人以外に返す事を言う。

「恩送り」では、親切をしてくれた当人へ親切を返そうにも適切な方法が無い場合に第三者へと恩を「送る」。恩を返す相手が限定されず、比較的短い期間で善意を具体化することができるとしている。いわゆる「負の連鎖」の反対の社会効果をねらっている。

英語の「Pay it forward」も、これとほぼ同じことを言っています。でも、「恩送り」の方が言葉として深く、美しいですね。日本人として、「恩送り」を知ったのが「Pay it forward」より遅いというのは、悔しく情けないです。

ところで、下記のブログでは恩送りを図にしてくださっています。概念がよりくっきりと頭に入ってきますね。

恩送り(一日一図@図解思考塾)
http://plaza.rakuten.co.jp/tsunesanzukai/diary/200711040000/

ここに先人からの恩が含まれていることに感銘しました。確かに、直接の祖先、過去の日本人、ひいては過去の人類から受けている恩って、考えてみたら膨大のものとなる気がします。

「恩送り」という概念をみんなが知り、実践している社会とそうでない社会では、その質が異次元といっていいくらい違ってくる気がします。狭いコミュニティで暮らしていた時代なら「情けは人のためならず」ということわざもそれなりにリアリティを持ったかもしれませんが、現代の日本では「恩送り」のほうが納得度が高いでしょうね。

まずは、「恩送り」という言葉を弘めることで、恩送りを実践しましょうよ。このエントリを読んでくださった方が、自分のブログで、あるいは日常会話で「恩送り」を話題にしていただけたら幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください