地域通貨を構想する

投稿者: | 2008-10-12

昨日のエントリで地域通貨に触れましたので、もう少し突っ込んで考察。というか、アイデアが出まくってしまったので、アイデアメモのようなエントリになってしまいます。あしからず。

私が地域通貨について知ったのは、NHKスペシャルの「エンデの遺言」という番組でのことでした。その後、同名の本も買いました。とにかく衝撃的というか、感激した記憶があります。

利用場面
さてそんな地域通貨、主な利用場面としては、次のようなものが挙げられます。

地域内での助け合い / NPOへの対価 / 地域の商店で / 寄付

このほか、地域SNSでのコミュニティ通貨としても行けるんじゃないか、という気がします。それについては、また改めて地域SNSについてのエントリを起こすので、その折に。

道州制を起爆剤に
地域通貨を導入する範囲。あまり小さすぎると「使えない」ということになりますし、あまり大きすぎると地域通貨の意味がない。地域活性化のツールなわけですから。ということで、道州制が導入された際の「州」が、一つの目安になるんじゃないでしょうか。道州制を推進する理由が、また一つ増えますね。

電子化
「円」については、ここ数年で電子化が急速に進みつつあります。おサイフケータイにSuicaにナナコに。ということで、地域通貨も当然電子化を視野に入れるべきです。決済が容易になれば、利用も進むでしょうから。

利子を付けるかどうか
地域通貨はもともと、マイナスの利子付きで構想されました。手元に置いておくとどんどん価値が下がるから、流通が促進される、というわけです。それもいいですが、入りにしろ出にしろ、フローの大きさ、つまり地域通貨の利用度に応じて「ボーナス・ポイント」を付与する、というのはどうでしょうか。

地域通貨で「社会」の復権を
上にも述べたように、地域通貨は地域内の相互作用を促進することで、地域の活性化に資するものです。全国共通の円経済圏と並列する形でどの地域にも地域通貨が存立するようになれば、経済が社会を呑み込むという近代以降の流れを逆回転させることができます。地域通貨の実現は、文明史的な意味合いがあるのです。

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