聞き流すともっともだと思ってしまいそうなことでも、よく考えると当たり前じゃない。そんなものの一つに、「教育には金がかかる」というものがあります。
確かに、現下の日本ではそれは「現実」でしょう。塾にしろ大学にしろ。だからといって、いつもそうだということにはならない。それほど金をかけずに教育をすることは、不可能なんでしょうか?
極端な話、教育って、教える側がいて教わる側がいて、あとはテキスト、ノートと黒板やホワイトボードがあればできます。「金がかかる」というのは、全然自明な命題じゃないと思います。
教材がオープン化・無料化していけば、標準的な知識や技能を習得するのにかかるコストは、劇的に下がって行くでしょう。
教育に携わる方、教育を天職と考える方々には、その流れに抵抗するのではなく、むしろ推進する側に回っていただきたい。少なくとも、「教育には金がかかる」というのが当たり前のように言われる風潮を、全ての教育関係者は恥じるべきです。教育関係者自らうそぶくなぞ、言語道断でしょう。