ふたつの国民栄誉賞

投稿者: | 2013-05-06

長嶋茂雄氏と松井秀喜氏の二人の元プロ野球選手に国民栄誉賞が授与、授与式が東京ドームで行われ、日本テレビ系列で生中継されました。

長嶋さんの往年の名台詞「国民的行事」となった感のあるこの式を、私も食い入るように観ました。そして何度か、涙しました・・・。

もともとこの賞は、日本国籍を持たない王貞治さんのために創設された賞です。この賞を、同時代にジャイアンツをそしてプロ野球を一緒にもり立ててきた長嶋さんが授賞したのは、本当に良かった。特に生前ご本人に直接授与できたのは良かった、と心から思いました。口に出すかどうかはともかく、多くの人が「晴れの舞台で長嶋さんを見るのはこれが最後だろうな・・・」と感じたことと思います。

さてもう一人の松井秀喜氏。彼には高校時代の五打席連続敬遠、そして笑顔のないメジャーリーグ移籍など「悲壮感」がついて回りますね。長嶋さんとの「ダブル受賞」となった今回の国民栄誉賞も、彼の人生にとっては栄光とともに重荷となるような気がしてなりません。ジャイアンツの監督に、なんて話もあるようですが、これからも野球人としてスーパースターであり続けてほしいものです。

松井氏のスピーチ全文、これは読むに値すると思います。

長嶋氏が肉声披露、松井氏は国民栄誉賞に「身に余る光栄」=全文|ニュース|プロ野球|野球|スポーツナビ

私はこの賞をいただき、大変大変光栄ではありますが、同じくらいの気持ちで恐縮しています。私は王さんのようにホームランで、衣笠さんのように連続試合出場で何か世界記録をつくれたわけではありません。長嶋監督の現役時代のように日本中のファンの方々を熱狂させるほどのプレーをできたわけではありません。僕が誇れることは日米のすばらしいチームでプレーし、すばらしい指導者の方々、チームメート、そしてすばらしいファンに恵まれたことです。今後、偉大なお3方の背中を追いかけ、日本の野球の、野球を愛する国民の皆さまの力に少しでもなれるように努力していきます。このたびは身に余る光栄ではありますが、私を支えてくださったファンの皆さま、そして野球で関わったすべての方々に感謝申し上げます

お二方、おめでとうございます。

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